旦那がb型肝炎キャリアの場合、妊娠・出産はできる?

b型肝炎の旦那がいる場合、妊娠しても大丈夫かどうか、不安に感じる人は少なくありません。慢性なのか、急性なのかによっても異なりますが、事前に正確な状況を判断し、速やかに行動することが望ましいといわれています。

妊娠に関してはあせらず、体調を見ながら子作りをすることが、健康な子供を授かるきっかけとなるでしょう。

b型肝炎はどんな病気?

ウイルスによって肝炎が引き起こされる病気で、かかった人の7割程度は症状が出ずにそのまま治ってしまうことが少なくありません。しかし、2割から3割程度の人は急性肝炎を発症する恐れがあるため、注意してください。

自覚症状として現れるものとしては、食欲不振、吐き気、発熱、濃い色の尿が出るなどが上げられています。それ以外にも黄疸等もあげられますが、自覚する前に周囲の人から指摘される可能性が高いです。これらの症状があれば速やかに医療機関を受診し、肝炎の検査を行うことが重要となります。

検査の結果要請だった場合、投薬治療がほとんどであり、症状によっては入院し、その後経過を見ながら投薬治療を行うことが一般的です。多くの人は投薬治療や何もせずとも数ヶ月でよくなりますが、まれに劇症肝炎と呼ばれる、肝臓の細胞がほぼ全て死滅してしまう病気に変化してしまうこともあるため、注意してください。

劇症肝炎になる確率は発症した人の1から2パーセントといわれています。劇症肝炎は、8割程度の人が死に至る恐ろしい病気です。全ての人がかかるわけではありませんが、十分に注意をすることが望ましいでしょう。まれに、母子感染によって小さな頃から肝炎キャリアとなっている人もいます。

慢性肝炎と呼ばれており、日常生活に不便はありませんが注意が必要です。

b型肝炎キャリアや罹患している人がパートナーの場合に注意すること

b型肝炎キャリアの人だけではなく、既に発症している人がパートナーとなっている場合、どうしたらいいでしょうか。生涯を共に過ごす覚悟があるなら、b型肝炎に対する抗体を体内に作っておくことが必要です。そのためには、予防接種を受ける必要があります。

予防接種は大人の場合自己負担で受けられますが、ここで注意してほしいこととして、血液検査をして抗体ができたと確認できるまで、決して性的関係に陥ってはいけません。理由として血液によって感染する場合があるため、ワクチンによって体内に抗体がない場合には性的行為を行うことで感染してしまう可能性が高いからです。

予防接種を済ませ、体内に抗体ができたことを確認してから関係を結んでください。キャリアとして生きていくパートナーとの関係を良好に保ちたいなら、パートナーが使用しているものを共用しないようにしてください。髭剃りや歯ブラシといった、血液がつきそうなものを共有することはやめましょう。

怪我をした時には、使い捨てのビニールの手袋を用意し、パートナーの手当てをしてください。血液に決して触れないように手当てをすることが必要だからです。また、子供が生まれたら口移しで食事を与えないように伝えてください。

b型肝炎の予防接種はいつどこで受けられる?

海外に行く人をはじめとして、大人でもb型肝炎予防接種は受けられます。8000円程度で受けられるため、医療機関で申し込んで受けましょう。ただし、医療機関全部で申請をしたその日に受けられるわけではありません。

医療機関によっては大人用のb型肝炎ワクチンを用意していないところもあるため、前もって予約をしてから接種を受けてください。なお、受ける回数は大人でも子供でも変わらず、3回です。3回受けることによって、体内に抗体が発生する為、1回予防接種を済ませたら大丈夫というわけではありません。

受ける方法としては、1回目を接種してから4週間後に2回目、更に150日以上たってからもう1回注射を受ける形となります。3回連続で受けられるわけではないので、注意してください。

なお、子供が受けた場合には20年程度抗体が持ちますが、大人の場合は約5年程度です。パートナーとの関係を考えて定期的に受けるか、あるいは子供を作る機関だけ接種を受けるのかは、よく話し合ってください。肝炎になることは将来の肝臓病につながるリスクと考えられています。

その為、パートナーがキャリアである場合には、パートナーが後悔しないためにも、自分の身を守るためにも受けたほうがいいでしょう。

→b型肝炎の感染力と逆性石鹸による消毒の有効性について

妊娠中に気をつけることはある?

妊娠中はデリケートな身体となるため、パートナーとの接触になるべく気をつけるようにしてください。抗体を持っていても万が一のことも考えられるため、性行為はなるべくなら避けたほうがいいでしょう。とはいえ、パートナーとの関係に負担を感じるような行動を取る必要はありません。

普段の生活と同様、パートナーの血液が接触しないように気をつけるだけで十分です。妊娠中だからといっても、ワクチンを打って抗体があるならパートナーとの接触をそれほど避ける必要はないでしょう。ただし、パートナーが出産の現場に立ち会うことは避けて下さい。

本人が出産をするわけではないにせよ、万が一のことも考えられます。出産時の出血に驚き、パートナーが倒れて気を失い、怪我をして出血する恐れもあるでしょう。なるべく立会いを避けてもらうことで、出産中、出産後のトラブルを避けることは重要です。

母体だけではなく、子供の健康にも大きな影響をもたらすため、パートナーにも理解してもらい、出産時の立会いを避けてもらうことが家族で健康に暮らすために重要といえます。

b型肝炎のパートナーの子供を産んだ場合に行うこと

妊娠初期に母体がb型肝炎に感染しているかどうか、血液検査で確認していても、パートナーがキャリアである場合、出産後すぐに予防接種を受けたほうがいいでしょう。

既に定期接種になっているため、出産して注射を受けられるようになったら、早めに受けさせてください。誕生して2ヶ月に1回目、1ヵ月後に2回目、140日後に3回目を受けるのが平均的とされています。9ヶ月までに定期接種を完了させておくことで、他の予防接種を受けやすくなるでしょう。

パートナーと子供の接触については、なるべくキスは避けて下さい。子供はかわいいからとキスしたくなる親心はわかりますが、キスによってb型肝炎にかかるリスクがある以上、抗体が体内にできるまでは絶対に避けましょう。

1歳ごろになれば子供の体内に抗体ができているため、その頃であれば問題ないとされています。

また、抗体があったとしてもなるべくパートナーの血液には触れさせないようにすることが、子育てにおいて重要です。